Ⅵ．新商品・新市場領域の戦略

《1.ポイント》
①ここでは自社の固有技術の応用・組み合わせをベースに、戦える隙間市場をいかに見つけるかがポイント
②わが社が特化できるマーケットサイズを見つけ、どう展開していくのかが重要。
③自社の経営資源・固有技術を掘り下げて見つけていく

《2.戦える隙間市場をいかに見つけるか》
①中小企業が狙うべきテーマはニッチ分野への進出で、すき間である。
②いくら素晴らしい物を創っても、勝てなければ意味がない。これが戦い方であり、勝てる土俵で勝つ事が原則で中小企業の場合、市場規模が１００億円ぐらいのマーケットを狙う必要がある。

《3.固有技術の棚卸による新商品開発》

【ハロゲンランプ製造・販売会社の事例】・・・・高速 PIZZA オーブン開発
現製品 製品の用途 固有技術 優位性は 応用・転用可能な商品は
ハロゲンランプ 工場関連、車のライト 発光熱の技術 高い 焼き加工する食品オーブン

①発光熱の技術を、カーボンヒーター技術へ転化し、食材に近づけることで焼き上げようとオーブンを考えた。
②焼き上がりまでに時間がかかるピザ。そのピザを90秒で焼き、「本格的な石釜で焼いたピザ」の味に近づかせる。
③世界最高速焼射で、省エネ、省コストを実現
④石窯と違い余熱が要らない事で電気代、ガス代の削減
⑤焼きたいときだけすぐ使えるオーブン
⑥料理人が求めるヒートコントロールを内蔵コンピュータが実現することでアルバイトでも可能

【ＬＥＤ製造・販売会社の事例】・・・・ＬＥＤ植物工場開発
現製品 製品の用途 固有技術 優位性は 応用・転用可能な商品は
ＬＥＤ 工場関連 ＬＥＤを使った各種野菜栽培の
波長組み合わせ技術		 高い ＬＥＤ植物工場

①ＬＥＤを使った栽培は消費電力が少なく環境負荷を軽減できるうえ、栽培期間が短いなどのメリット
②レタスは２～３週間の短期間で収穫できる。「（日本でも）屋外で栽培すれば２カ月ぐらいかかる
③生育に役立つ光の波長だけを効率的に照射できるのがＬＥＤの強み
④第５１次南極地域観測隊として新「しらせ」の南極昭和基地に栽培用ＬＥＤ照明器「収穫ＡＣＥ」が採用された
⑤種苗開発会社とイチゴのＬＥＤ栽培の協同開発で年中収穫できる新品種を開発

専門的レベルが高い方が狙い目の市場 専門化に徹することで、ピンポイント新市場を創造する
自社の強い固有技術でマーケットリーダーを狙う

～最後に～
ボクサーの減量生活は2年が限界でしょう。
確実に企業の体力を蝕んでいます。体力を回復させる為には、食べ物を食べるしかありません。

会社にとっての食べ物は売上高です。今の環境で売上高を上げるのは攻めの戦略しか方法はありません。

今、動かないと今後の保障はないでしょう。

是非、攻めの経営戦略にチャレンジしてください。
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