U.目標達成の絶対的手段である経営計画書

《1.全社員参画・公開型作成方法が基本》

経営計画書は経営者が独りで作成するものではない。経営者が独りで作成するから、方針が浸透しない。

組織を強化する原則からすると、経営者が方針・戦略を練り、幹部が戦術を考え周知徹底させ、社員・パートナーが戦闘を役割に応じて実践するから“統一体としての力”が発揮できます。

つまり、公開経営に基づく全員参画が基本となります。

この階層別の作成段階が最も効果的な実践的教育になり、社員が自己の存在価値・役割認識の確認をする。そして、このことが経営参加意欲の向上につながり、社員層の資質向上へとつながるのである。

コラム 関連コラム: 社長一人ではなく、全社員参画型経営を思考せよ

《2.経営計画書の作成ポイント》
経営計画書において最も重要なことは、
@企業の目的・目標を明確にすること
A目標数値(売上高・粗利高・営業利益・経常利益)達成のための商材、すなわち戦略を立案する事
B商材推進のために具体的計画の立案・周知徹底と役割分担の明確化
C公開経営に基づく全員参画が基本
Dできばえの確認(全体・個)と軌道修正ができる仕掛けづくり
E日常業務の中で使われる実践的な内容に焦点を絞ること
F経営方針達成時の分配のルールを明確化すること
計画書は現場で毎月活用せざるを得ない内容でつくらないといけない

計画書は社長が発表する為のみにあるわけではない。

@計画書は、経営の目的・目標そのものではなく、達成して行くための手段
Aしかし、利益を叩き出せる経営態をつくるには絶対不可欠なもの
計画書は現場で毎月活用せざるを得ない内容でつくらないといけない

《3.経営改善計画書の内容》
計画書内容
経営部門の作成分 各部門・個人の作成分
@経営理念 H部門スローガン及び実践具体策
A株式会社 ●●●●の経営構造改革実現に向けて I顧客・商品毎対応策
B中期経営戦略・政策 J年間販促計画
C前期の反省 K教育年間計画表
D今期の業績決定要因 L年間行事および催事予定表
E 経営基本方針 添付@;セルフチェック
F 経営態組織図 添付A;目標チャレンジシート
G 経営基本数値 添付B;人事考課表
@経営理念から経営基本数値迄を経営部門を担当する経営者・役員・幹部が作成
A部門スローガン及び実践具体策を各部門毎に全社員で作成
B顧客・商品毎対応策 ・年間の販促計画は、営業部門が作成
C教育年間計画・年間の行事及び催事予定表は総務・経理が作成
Dセルフチェック・目標チャレンジシート・人事考課項目は全社員で作成

《4.経営運営の集約化を図るようにする》
@中小企業には経営企画室などありませんから、経営施策がバラバラになりやすい特徴を持っています。
A経営計画書、業績管理や賃金システム等と努力している経営諸施策がバラバラで一体感、有機的な結びつきがない会社が大半
Bだから計画書と業績、業績と賃金、計画書と賃金の関係がわからず、現場では様々な問題が出てくる。
Cそれぞれの関係をわかりやすくし、会社全体の動きを見えやすくする事である。その軸が経営計画書となります。

経営運営の集約化というのは、経営計画を会社運営の軸として、業績づくり・賃金システムを運営していく事。中小企業は色々な施策をやりたがるが、体質・レベルにあった運営方法を考えずに、導入するから失敗しやすくなる。

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