組織をまとめる工夫しないと崩壊します・・・

■最初から強いチームはない
最初から強いチームはありません。中小企業の組織は価値観が違う人達が集まる人間動物園です。ですから、組織をまとめる工夫しないと崩壊します。中小企業は過度の管理をやりすぎると体質に合わなくなり、消化不良の下痢気味になります。肝要なことは自社の体質を考え、組織を鍛える方法を考える事です。
人の動きをコントロールしていく原則(組織強化の原則)には7つのポイントがあります。
 
■目的・目標の共有化
会社内での『共通語づくり』である。目的・目標の共有化とは、会社の方針・年度の目標を全員が理解し、意識しているかである。すなわちゴール地点がバラバラだと戦い方は当然、人それぞれになる。つまり組織としての戦い方が出来ない事になる。例えば、『今月の目標はこれだ』と壁に貼られている会社がある。貼っているから全員が見ているわけでもない。時には見るのではなく、眺めているケースもある。共有化していく為には、『言い続け、理解しているか』を確認しなければならない。業績の良い会社には、その会社でしか使わない固有の共通語が多い。『今期の目標は幾らと問われたら、幾らです』と答える、これは共通語である。共通語をいかに多く作るか、これが最初の鍵になる。これにチャレンジをしていただきたい。

■具体的計画の立案と周知徹底、役割分担
訓練せずにぶっつけ本番で勝負しない事である。具体的計画の立案と周知徹底、並びに役割分担は、目標が決まると、それをどういう方法で実践するかを具体的に考え、計画を作る事である。部門単位で考えると部門長が具体的な計画を作る。そしてその内容・方法をメンバーに周知徹底させなければいけない。目標に向けての具体的な道順・手順・段取り・方法を皆に理解させ、出来るように訓練させる。この周知徹底させる段階で、『やり方がよくわからない』とか、『やった事がない』等色々な問題が出る。やり方をキチンと教えていく事も含めた周知徹底である。これが非常に重要である。中小企業の業務の問題点は標準化である。平たく言うと『出来る人と出来ない人を作らない事』である。業績の上がらない会社・部門は計画だけ作り、訓練せずにぶっつけ本番で勝負するから負ける確率が高くなる。それを踏まえ、誰が何をいつまでにどういう方法でやるのかを5W2H形式にて役割分担を図る。

■実践
全員が決め事を決まったようにやる事である。具体的な計画を作成する段階で決め事は出る。その決め事に基づく実践である。部門長の仕事は、決め事をキチンとやらせていく事が最大の仕事になる。当然だが、組織を強化する部門長が決め事をやらせていく事と同時に、メンバーが協力して、決め事を守る風土を創る事が大事になる。

 ■出来映えの確認(全体と個)
問題の早期発見である。出来映えの確認とはチェックをする事である。つまり、決め事が『キチンと消化されているかいないか』、『消化されていないものはどういうものなのか』、『誰がやっていないのか』を確認する事である。又、数値的な面で見ると、『今現状の進捗状況はどのぐらいで、月末までの見込みはどのぐらいになるか』を考えていく事である。
出来映えの確認の機能がないと、いくら具体的な計画を作って、役割分担しても、『1カ月間ノーチェックで経過』するから、『月末に締めて出てきた結果が業績である』という発想になる。『業績が出た』と『業績を叩き出した』では根本的に違う。途中のプロセスをキチンと確認していく事は業績を創り上げていくのと同時に成功事例、失敗事例の要因も押える事にもなる。これが会社固有のノウハウになる。そのチェックは当月対策は毎日、翌月以降対策は毎週単位で実施する。

■軌道修正
問題点の早期治療である。月初に決めた内容は月中・月末の間で状況変化が起こる。それに対し、素早く問題点を見つけ、軌道修正処理を行うのが『スピードのある会社』である。スピードのない会社は稼動日数ゴールに着いて、初めて問題があった事に気づくし、決め事も消化せずにいるから決め事の在庫の山を築く。これでは戦えない。決め事は月をまたがないのが原則である。やらなければならない事を当月中にピシッと終わらせる事が肝要であり、決め事の在庫はいらない。軌道修正は現場の事を日々見つめるから、すぐに行う事が出来る。又、判断能力の高い現場長が居るとスピードよく対応できる。何から何まで経営者に頼る組織の場合は、この軌道修正のスピードが余りにも遅い。ましてや中小企業の場合は、報告・連絡・相談という重要基本動作が非常に苦手である。『社長から連絡しないと部門長からは連絡が来ないという風土』は社長のところでもおありではないですか?
そういう風土なら、軌道修正が必要な時でも、社長と会わなかったら軌道修正をかけられなくなる。このような部門長は決め事の在庫の山を築き、業績はさっぱりの状態になる。
                                   
■ 学習能力・学習効果の発揮
学習とは、今やっている事を反省し、次に行う業務の行動能力を高める事です。私ども中小企業の足元には成功事例、失敗事例という沢山のノウハウがあります。これをストック化し、意識の共有化を図る事です。会社の業務のうち7割はルーチンワークとよばれる規則性の仕事です。
去年やった事は今年も同じ時期に行います。去年は成功した。ではどのようにやったから成功したのか、その記録を基にしながら、今年はどういう手を打つのかを考える事です。
この学習能力、学習効果を発揮できるチームは非常に強いチームになります。問題意識を持って業務に取り組むので、『次回はこの部分を直してみよう』と常に今やっている仕事からネクストを生むという発想が訓練されます。つまり、『生産性を上げる思考回路のチーム』と成長します。