他がやらない事をやる」事を商品開発、マーケテイングの基本コンセプト・・・
■ビジネススタイルの変更
ビジネスのスタイルは、20世紀は労働集約型、21世紀は知識集約型といわれます。労働集約型とは小さな利益を大量生産で稼ぐことで、「早く・安く・正確に」をベースしたオペレーション技術が重要となり、扱う数量は多く、かかる時間は長くなります。
逆に知識集約型とは、大きい利益を少量で稼ぐスタイル。独自性をベースにした創造性が重要で、大きさ・時間に比例しないクオリテイが成否を決めます。
つまり、知識集約型における付加価値の源泉は、商品の「生産手数料」ではなく、知識・技術・情報・ノウハウなど人の「能力」に起因します。労働集約型の場合、競合他社が多くなると最終的には価格の叩き合いになり、付加価値が確保しにくくなる。だが、知識集約型は、やり方によって付加価値をつけることが可能になります。ビジネススタイルが労働集約型から知識集約型に変われば、原価の構成比が変わります
。製品原価には労務費、原材料費、機械設備費などがあるが、知識集約型になると、原価構成のうち知的財産原価(知識・技術・情報・ノウハウ)の占める割合が増えます。この知的財産原価は、前述のように創造性が源泉となり、他社が出来ない事をやっていく事が基本となります。
■サンプルがないとは
他社でも同じような事ができて価格競争になる迄には、先行者としての時間が猶予されるから、付加価値がとれます。要は「いかにコストを下げるだけ」ではなく、「いかに付加価値を上げるか」です。コストダウンをまったく無視するのではないが、あくまでもコストダウンはベースに置き、そのうえで付加価値向上を考える。
「新成長企業」にはこの傾向が強い。新成長企業とは創業10~20年ぐらいの急成長企業で、俗に言う「同業種の競合企業がない」「追随しようにもサンプルがない」企業のことです。
この新成長企業に共通するキーワードは「他がやらない事をやる」事を商品開発、マーケテイングの基本コンセプトにしている点にあります。競合がないことは強い。競合企業があると、そのやり方を模倣され、結局コストダウンをして利益を出す構図になってしまうので、大きい利益が取れなくなります。

