それは経営者の価値判断基準を社員に植えつけないからである・・
■人間関係の基本である親子の関係
親の子離れ、子の親離れに表面上は似ているが、親子の関係はいつかは互いに自立した人間に変化成長していく。しかし社員はいつまでも社長に依存しすぎる傾向にある。
それは親子の関係では大人としての価値判断基準・行動の仕方・振る舞い等を教える事によって自立させていく。
■経営者の価値判断基準を社員に移植させる
しかし、中小企業では経営者の価値判断基準を社員に移植させる工夫が足りない。例えば経営数値の話になると計数の意味がわからず、活用できない。そうなると数値から遠ざかり特に資金繰りなんかは社長に100%依存型企業が多すぎる。
何をどの様に判断してよいかわからないから、結局経営者にお伺いをたてるようになる。会社の最高意思決定者は経営者であり、その経営者の価値判断基準を多くの社員が理解する事により、社員は自ら判断できるようになる。
そうなる事で社長への依存度は低くなるのである。
決して中小企業の社員は能力がないから、出来ないのではなく、やった事がないから今は出来ていないにしか過ぎない。我々凡人の持つ能力は大して変わらない。