変化にチャレンジする会社・人とチャレンジできない会社・人がいるから・・・

■モデルのない国
明治維新はイギリス・ドイツを、戦後はアメリカをモデルにできた。しかし現在の日本は課題先進国家といわれ、モデルのない国・前例のない社会づくりに挑戦している。
 
日本は少子高齢化、エネルギー、環境、教育等の様々な課題を先進的に体験している。日本が抱えている先進的課題を解決していく考え方・技術は、今後世界でも求められていくもの。課題を先進的に体験しているということは、ニーズを先取りしているという事につながる。
 
「課題先進国」という言葉を積極的・消極的に捉えるかは人によって違うだろう。国、会社、チームに求められているのは、課題を解決できる人である。 課題とはものづくりからサービスまで全てに当てはまる。 課題解決の為には、必要な知識・技術、そしてそれをやり遂げようとする意志・想い、そして努力が必要である。
 
中小企業の社員は新聞を読まない人が多い。そうなると、現在の社会変化・経済環境変化・国際情勢・国内情勢には、疎くなる。疎くなるとは危機感を抱きにくくなる事である。 危機感と行動変化は比例する関係にある。
 
■構造の変化
構造を変える事が求められている。代表的な要因は人口減少、超高齢化、価値観・ライフスタイルの多様化、21世紀の新しいビジネスルール、働き方の多様化、労働力不足、東京一極集中、新技術や環境変化から始まる新ビジネス、成熟社会や複雑系社会の到来等である。代表的な影響は、人口減少と高齢化社会である。
 
この二つは同じように見られがちだが、本質的には異なる。人口が減らない高齢化社会ならば、緩やかな変化で済む。しかし、人口が減る中での高齢化社会は高齢化比率が加速度的に上昇していく。よって、直接消費の減少が影響を及ぼすようになる。今まで通りの会社運営をしたいけど、その市場の顧客が減少すれば、必然的に会社の構造の見直しが迫られる。
■課題先進国家は複雑系社会
複雑系社会の到来 = 物事が予測不可能に変化する社会
国内、世界の様々な要素が密接に絡みあい、ある事が起きる、どこかの国で何かが起きると連鎖的に自分の国・企業・自分自身にも影響を受ける社会。そんな中で、未来を予測していくことが非常に困難で、法則性が見つけづらい。複雑系社会以前は、「昨年の延長線上に今年がある」「昨日の延長線上に今日がある」と過去・今日・そしてその流れで未来が来ると考えられた。
 
複雑系社会では、昨年と今年はまったくの別世界で目の前に起こりうるシーンで最適な判断を下していかなければならない。何も考えずに今までと変わらない仕事をやりたがる習性が組織にはある。そうすると、複雑系社会では、どんどん硬直化していくようになり、マーケットとのギャップが広がっていく新しいステージは、社会が入るのであり、何もしないであなたの会社、あなたが入れるわけではない。
 
だからこそ、当たり前のレベルを上げる・変える事が必要になっているわけです。どの企業も人もこの事への理解は頭では出来ています。しかし、この変化にチャレンジする会社・人とチャレンジできない会社・人がいるから、そこに差が生まれるわけです。その差とは危機感の差であり、その危機感を生むのが自社・自分の未来を真剣に考えているかどうかになります。