マーケットシュア世界一を目指す為にはマーケットを選ぶ事であり、そして・・・
■戦う土俵
いくら素晴らしい物を創っても、勝てなければ意味がない。中小企業が素晴らしい技術を開発する、素晴らしい製品を開発する事はたくさんある。戦う土俵をキチンと見定めないとまずい戦い方になる。クジラという大きな生き物は太平洋で泳げばよいが、ミズスマシが太平洋に出たら、直ぐに波に飲み込まれる。小さな水たまりを我が物顔で振舞う方がよい。濁った水たまりでも中に誰もいなければ勝てる。
■現状日本のライフサイクル特徴
事業や製品には、基本のライフサイクルがあり、その流れは誕生期・成長期・成長成熟期・成熟期・衰退期である。
日本の多くの産業は成熟・衰退期に集約されている。
〇成長成熟期
成長市場でありながら、成熟化の要素を求められるビジネス。 従来からの業界慣習や技術ノウハウの見直しが求められる。
〇成熟期
ターゲットとする顧客に製品が行きわたり、買替需要を狙って価格面や販促での競争が激しくなり、利益率が低下する。新しい用途開発や新市場の開拓、製品のリニューアルが必要な時期。
〇衰退期
市場が完全な飽和状態となり、だんだん衰退していく段階。通常、衰退したあとまた上昇するということはあり得ない。
■マーケットという視点が出てくる
この3つの期の対処方法は大局で見ると、縮小マーケット=残存者利益の流れになり、
○独創的な事業基盤をつくる(オリジナル・クオリテイ)
○他社のものまねはしない。他社がやる事はやらない
○トップポジションを目指す《マーケットシュア世界一を目指す》 の視点が必要となる。
顧客というマーケットは存在しない。顧客をセグメント・カテゴリー化するから、そこにマーケットという視点が出てくる。マーケットシュア世界一を目指す為にはマーケットを選ぶ事であり、そしてそのマーケットから選ばれる事でもある。