世の中すべての生活者を顧客として捉えていません・・・・
■高付加価値型商品の開発に込めた「思い」や「こだわり」
高付加価値を提供する企業は、顧客に対しての考え方が明確であり、世の中すべての生活者を顧客として捉えていません。すべての生活者が満足する商品を提供することは当初からできないと認識した上で事業を行っています。
高付加価値型商品には開発に込めた「思い」や「こだわり」、それを形にするために研鑽を積んだ「素材や技術」、何より使い手への「思いやり」が存在します。こうした情報を受け取った消費者は、商品に価値を感じ、サービス提供者側に「共感」や「愛着」が生まれ、ロイヤルカスタマーになってくれます。
高付加価値型商品を売るには、そもそも何がその商品の価値であるのかを顧客に
知らしめなければならない。経営の軸を、顧客の感性に寄り添うことで、他社との競争ではなく、『過去の自社』との競争という意識が必要。安さだけではない価値を訴え、それに反応した消費者を取り込んでいく。
■高付加価値商品とは
商品の基本価値に対して、高付加価値商品とは、創造的で独自な商品であり、他の企業の追従を許さない商品の企画、生産、販売にある。
高付加価値商品は「高」「付加」「価値」「商品」の4側面から検討される。
〇「高」
高い材質、高い加工技術などである。つまり一般の水準より高い、という評価
〇「付加」
特性や属性の付加により、製品本体に質的変化がおき、平均以上の性能、効果が期待できる
〇「価値」
商品そのものが提供する価値(その商品でできること)と持つ( 使う)ことで得られる心理的価値
〇「商品」
コストの割に「魅力的」「効能の高い」「使いやすい」「所有しやすい」商品