チームの動かし方も全社員で行う事が求められています・・・
■現場の業務とチームを動かす仕事
成熟社会で仕事が複雑化する中では、組織で動く全社員に2種類の仕事が求められる。それは、現場の業務とチームを動かす仕事です。そしてこれを実現するスタイルがシュアドマネジメントである。では、シュアドマネジメントとは何か。チームを動かす為に多様なリーダーシップが求められる中で、1人のリーダーでは対応しきれないケースが増えている。
現在の環境は、仕事はあるけれど人的資源(能力・数)が足りないから、対応できない企業が多い。この環境では、一部人間が兼任で組織を動かすのではなく、必要な役割機能ごとにJOBリーダーを設け、全社員でチームを動かし、組織内の当たり前のレベルを変えて、全社員のレベルを上げる事が重要。その為に必要な役割機能ごとに権限を与え、それぞれの担当機能分野でリーダーとしての役割を担う機会を提供する。
■共有型リーダーシップ
共有化という21世紀の組織運営を代表するキーワードがあるが、シュアドマネジメントは共有型リーダーシップである。
組織は小さければ小さい程、又、ビジネスは因数分解してシンプルにすればするほど、責任感・想像力の発揮により、チーム・自分の過去慣習を断つ事ができ、時代変化に臨機応変に対応できる。
中小企業で組織を小さくするとは、会社を動かす機能役割を全員で担う事であり、そのスタイルがシュアドマネジメント。2017年から本格的に、このスタイルにチャレンジしている企業が数社あるが、私の経験則で観ると人的企業体力が120%以上向上しており、それに伴い業績も向上している。
■全社員で社会の変化に、仕事の質を合わせる
私達を取り囲む経済環境が高度化、複雑化、専門化になりすぎて今までの経験が役に立たない時代になっております。つまり、仕事の質を上げないと生きていけないように大変化しています。この仕事の質を上げるとはチームリーダーだけではなく、全メンバーにいえる事です。その為には、仕事の内容を変化させる事です。
〇チームリーダーにはチームをまとめる以外に新たに、商品開発、技術開発そして販売エリア・チャネル開発等の戦略的な動きでチームに仕事、そして業績をもたらす仕事にチャレンジしていく事が求められます。
〇サブリーダーは、チームリーダーの代行としてチームを運営する事が必要。何故なら、リーダーが戦略的な動きをしても、チームにはチームを動かす機能が必要です。これをやる人を育てないとリーダーは戦略的な動きは出来ません。
〇各メンバーには実務処理能力のレベルアップが求められます。そして、全社員が自分の役割に対して、責任を持って、上司・部下関係なくリーダーシップを発揮し、目標・目的を実践していく事が必要。
全社員のレベルアップが求められ、チームの動かし方も全社員で行う事が求められています。