あなたはリーダーシップを義務教育の中で教えてもらいましたか・・・
■プレイングマネージャーとは
マネージメントを専任でやる人をマネージャーといい、会社でいうと中堅企業、大企業にみられるケースです。それに対し、プレイングマネージャーとは、自分で現場の仕事も担当を持ちながら、マネージメントもこなす役割で、中小企業にみられるケースです。プレイングマネージャーとはプレイヤーであり、マネージャーでもある状態です。
サッカーで例えるとグラウンドでボールを蹴りながら選手交代等の作戦展開を考える人ですが、現実的にサッカーの世界には誰もプレイングマネージャーはいません。
あなたがサッカーチームのプレイングマネージャーとしてピッチに立って、息をゼイゼイさせながら走り、選手交代・作戦展開を考えられますか?メッシもクリロナもやった事はありません。それだけ両立させる事が難しい役割です。
■プレイングマネージャーの仕事は難しい
中小企業のマネージャーは現場の仕事ができるようになると、マネージャーになります。最初からマネージメントが出来そうな人を抜擢することはない。
そういう意味では選ばれし天才集団プロ野球の監督兼選手と似ている。しかし、スーパーエリート集団の幾人かが監督兼選手に挑戦したが、成功した人は殆んどいません。
それだけ現場の仕事を担当し、チームも動かすプレイングマネージャーの仕事は難しいのです。人を動かす方法としてマネージメントがありますが、マネージメントは会社の仕組みそのものです。
■日本の義務教育にないカリキュラム
あなたは組織を運営する際に必要なリーダーシップやマネージメントを義務教育の中で、学校の先生に教えてもらいましたか?答えはNOのはずです。
何故なら、日本の義務教育カリキュラムにはないからです。ないから、社会に出て、その立場になり、ぶっつけ本番で初めてリーダーを経験するわけです。大手企業は役職の昇格に伴い、様々な研修を受けて、準備に備えます。
しかし、中小企業にそんな余裕はありません。だから人・組織を動かす際に中小企業特有の共通問題が発生するわけです。
■人・組織を動かす中小企業特有の共通問題
その人・組織を動かす中小企業特有の共通問題は次の4点に集約できます。
〇基本動作が出来ていない
基本動作というのは、息を吸ったら吐くように出来ないと組織では、仕事になりません。特に出来ていないのが、報告・連絡・相談と指示命令です。人を動かす基本動作が出来ていないので、動き方が混乱をきたすわけです。
〇決め事を守らない、守らせない習慣
やるべき事をキチンとやる習慣がないと何を考えても無駄となります。
特に、決まった事を決まった通りにやる事は業績を決定付ける要因のひとつです。この理解が出来ないチーム・メンバーには、業績のご褒美はやってきません。
〇数値使って判断する習性がない
日本語で1番正しい言葉は数値、数字・数量、期限です。数値を使わず、仕事をすると「あれはどう」、「これはどう」のやりとりになり、具体的な行動が出来ずに成果は出てきません。
〇目標はあるが、具体的な道順がない
道順とは、灯りをともす役割です。会社に方向性・道順があれば、進みやすい。会社は人間動物園です。この人間動物園の動物達は好き勝手に動く事が多い。道順を示さないと寄せ集め集団のチームは組織で動く基礎固めができていないから、バラバラ集団になりやすい。
■環境整備とは
リーダーシップやマネージメントの必要性は組織で仕事をする必要性があるから、発生する行動です。組織そのものには、1つの共通目的・目標に向かって人の能力を結集されるところに運営のポイントがあり、チームを組織的に運営する為には、環境整備が必要です
○チームのマネージメントの方法を決める
○チームの効率化を図るために仕事の標準化を行い、教育を行う
○メンバーが決まった事を決まった通りに実践する
○基本動作を守る等の人を動かしやすくする為に会社のインフラを整備する事です。
組織は人が動かします。人が組織を動かしやすくする為には、やるべき事をパターン化する事です。やるべき事のパターンを決めないから、習慣化出来ずに定着しません。
つまり、習慣化させるためには環境整備が必要となるのです。