今までのリーダーの経験もメンバーの経験も役に立たない・・・・

■現場の仕事が出来るから、リーダーになる現実
中小企業ではチームのまとめ方がわかっていない人が、まとめ役になる現実がある。わかりやすく説明すると、リーダーシップやマネージメント能力があるから、リーダーになるのではなく、現場の仕事が他の社員より出来るからリーダーになる傾向が非常に強い。
 
リーダーシップやマネージメントの考え方や方法論がわからないままに、事前訓練もなく、まとめ役になるわけですから、どうすればよいかわかりません。ましてや、この10年の環境変化に戸惑いを覚えるリーダーも多くいます。仕事のIT化が進み、社内のコミュニケーションの方法が大きく変化しました。多くの会社で見られるのが、グループウエアを活用する事によって、社内での会話が非常に減っている事です。

〇隣にいるのにメールでやり取りする
〇リーダーが目の前にいるのに、口頭での相談ではなく、グループウエア日報で報告するとか、目的と手段の履き違えが多くみられます。
結果、その弊害として形だけのコミュニケーションとなり、真の意味でのチームを醸成していくプロセスが削がれています。
 
■成熟社会はリーダーのみに期待しない
また、成熟社会の本格到来により、業績の上げ方、仕事の進め方が高度化、専門化になりすぎてそれに対応していくのも大変です。シンプルに考えてください。リーダーの数より、メンバーの数のほうが圧倒的に多い事実。この激しい経済変化で、リーダーのみに期待してよいのでしょうか。わたしは違うと思います。

この10年の変化は誰もが未体験ばかりです。そして今までの経験は役に立たないともいわれます。リーダーの数より、メンバーの数のほうが多いわけです。リーダーもメンバーも始めて経験する現在の経済環境。今までのリーダーの経験もメンバーの経験も役に立たない。
 
あなたなら、どう考えますか。
わたしなら、リーダーとメンバーは一緒に悩み考え、対策を打ち出し、行動していくほうがよいと考えます。肩書きや地位だけで対応できる環境ではありません。ここで必要なことは、役割としての立場です。
 
リーダーという肩書き・地位だけでチームを動かすのはムリです。そうではなく、チームをメンバーと共に成長させていく牽引役としてのリーダーが欲しいのです。だから、チームをチームメンバー全員でサポートしていく必要性もでてくるわけです。