組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は1~2割・・・・

■リーダーシップはチーム全員に必要
リーダー役はリーダーだけのものではありません。いわゆる「部下」の立場から発揮されるリーダーシップもあります。そもそもリーダーシップとは、リードするスキルであり、周囲を巻き込み、引っ張っていく事です。
メンバーが、自分の担当する業務に関してチームに働きかけ、チーム目標に貢献していく事です。
 
この貢献の仕方に、次の3つがあります。
○チームリーダーとしてのチームを動かす事への貢献の仕方
○サブリーダーとしてのチームを動かす事への貢献の仕方
○チームメンバーとしてのチームを動かす事への貢献の仕方
 
基盤が脆弱なチームの特徴は、ある特定の人にしか出来ない業務が多すぎる事。日常業務、管理業務でもしかり。これは何を意味するのか?それはリーダーシップ、マネジメントが一方向からしか発揮できていない事を意味します。
たとえば、会議でよく起こっている事象で以下の事があります。司会進行は部長。部長の携帯電話にお客様から電話がかかる。そうすると会議が中断し、部長が戻るまで会議は始まらない。一方向からしか発揮できていない典型的な例です。
 
■リーダーシップは訓練すれば身に付くスキル
リーダーシップとは、リードするスキルであり、周囲を引っ張り、巻き込んでいく事です。このケースなら、部門のNO2であるサブリーダーが司会進行をすればよいだけであるが、やらないのではなく、出来ないのです。
○社長が居ないから・・・
○部長に聞かないとわかりません・・・
○リーダーから教えてもらっていません・・・
○標準化が出来ていませんから、私達は出来ません・・・
等とこのようなケースは、いろいろな現場場面で見受けられます。
 
本来、チームを目標へ導くことはリーダーの役目だと思われますが、チーム内で価値判断基準や目標が共有化されていれば、サブリーダーでもメンバーでも自分が担当する業務についてリーダー役を発揮してチームを目標達成に導いていくことが可能となります。
 
■メンバーシップを大切にする
メンバーシップとは、メンバー全員がリーダーと同じ気持ちの組織を目指す考え方。組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は1~2割といわれ、「チームメンバー」が及ぼす影響力は8~9割との調査があります。つまり、組織改革を始めるのはリーダーですが、完遂させるのはチームメンバーです。
組織・リーダーに対するメンバーの主体的協力が成果を出すポイントになっている時代です。