社員がビジョンをヒトゴトではなく、我が事として考えるようになるから・・・

■このビジョンは私達に何をもたらしてくれるのか?
会社の未来に息吹を入れる事がビジョン。会社の未来に息吹を入れるとは、会社に夢を持たせる事で、社長、役員、幹部がビジョンをつくり、社員に語りかけ、全社員で実行します。社員に語りかけるとは、このビジョンは私達に何をもたらしてくれるのかという未来の展望を示す事でもあります。

将来、自分達の会社やお店をどのようにしていきたいのか。これを明確にしていく事が大切です。
3年後・5年後・10年後に外部環境変化・内部資源の実態に応じ、
◎どのような会社を創りたいのか?
◎どういう事業をやっていきたいのか?
◎どのような機能を持たせたいのか?
結果として規模的要素の売上高、従業員数等はどうなるのかを構築していきます。
 
■夢を託せるのがビジョン
ビジョンとは夢・意志であり、作るものである。目指すべき企業像とは会社のグランドデッサンをする事である。『出来る・出来ない』より、先ず風呂敷を広げる事である。会社が経営者の企業観・経営理念に基づき、どうなりたいのかである。

〇社長にとってはどのような会社を創りたいのか
〇社員にとってはどのような会社で働きたいのかである。
確かに長期スパ―ンになるので、願望が強くなる。しかしその願望は経営者の企業観・経営理念に基づき、且つ社員の仕事観・人生観にも基づいている。唯単の願望ではない。だから意味がある。
 
■ビジョンを語れる会社は成長する
会社の中に夢・意志を与えるのは、社長の役割であり、社長自身が夢を語るのは当然。しかし部門長が、社員にうちの会社の夢はこうなんだよと語れる会社は絶対伸びます。何故なら、社員がビジョンをヒトゴトではなく、我が事として考えるようになるからです。

同じ時間を共有し、共に働き10年経てば会社は10期、個人では10歳の年をとります。この10年の過ごし方にビジョンを掲げ、夢を共有化し、働くか否かでは大きな違いが会社にも個人にもでてくる。単に『会社・職場で時間を過ごしあう集団』を創るからストーリーが生まれず、一体感が生まれない。
 
どのような人でも生活する為に働く。しかし、生活する為のみに働くから会社への参画意識が生まれない。参画意識がないから、考えないし、仕事を通しての喜び体感度が乏しくなる。体感度がないから、待遇ばかりに目がいく。誰でも夢を持ちたいし、夢を追いかけられる環境に身を置きたい。

働き人として夢を持てる事は幸せである。幸せ人を何人つくれるかも経営者の評価価値です。ある会社は自社を幸せ創造株式会社と位置づけている会社もあります。