羅針盤づくりに参画する事は遭難=仕事に迷う事が少なくなる・・・

■経営計画書の基本的作成項目
経営計画書の基本的作成項目は以下の通り。
〇経営理念
〇長期ビジョン
〇中期経営戦略
〇前期の反省
〇今期の業績決定要因
〇経営基本方針
〇経営態組織図
〇経営基本数値
〇部門スローガン及び実践具体策
〇重点顧客対策
〇年間教育計画
〇年間行事計画
〇今期の重点基本動作
〇今期の人事考課項目です。
 
この基本項目を作成する方法として、経営部門と各部門作成分に分かれて作成します。◇経営部門担当
経営者・役員で作成項目は(経営理念から経営基本数値)です。
◇各部門担当
全社員が担当して作成項目は(部門スローガン及び実践具体策・今期の重点基本動作・今期の人事考課項目となります。
◇該当部門担当
重点顧客対策・年間教育計画・年間行事計画は該当部門が担当します。
 
■作成の流れ(経営部門作成)
先ず、経営理念から経営基本数値迄を経営部門担当の経営者・役員・幹部が作成する。経営理念がある場合は、それを活用していく。次に長期ビジョン・中期経営戦略は既に作成されたものがあれば、その内容の進捗状況に合わせ、修正をすればよい。なければ作成していく。
 
次に『前期の反省』であるが、昨年決めた数値目標、実践具体策がどのぐらい出来ているかを確認する。この反省は数字の部分とやるべき事の2点から考え、学習能力・効果として発揮できるものを本年度に活かす。
次に今年の業績ポイントである今期の業績決定要因と今年1年間の経営基本方針を考える。そして『経営態組織図』、『基本数値目標』の部分を経営部門で作成する。
 
■作成の流れ(経営部門作成項目に周知徹底)
経営部門作成分が出来たら、社長・役員・部門長・部門NO2クラスを集める。そして経営部門の内容を発表し、経営の方向性・内容の確認や各部門の作成ポイントを指示する。
 
次に各部門長・NO2が経営部門の内容を確認したら、各部門の具体策を立案する。
具体的には
◇今期部門方針
◇今期の業績ベースの確認
◇今期の業績決定要因(最重要項目・ポイント・真の業績決定要因)
◇今期の重点ポイントを作成する。
上記が出来たら、社長・役員に提出し、承認をもらう。そして作成内容でよければ次の作成段階に進む。作成内容がダメであれば、もう一度作り直す(承認が出るまでキャッチボールの繰り返し)。
 
■作成の流れ(部門内での作成)
次に部門長が部門全員を集めて、経営方針・各部門の内容を発表し、内容の確認・自部門の作成ポイントを指示する。
具体的には
◇数値目標(差額商材・ギャップ対策)
◇実践具体策(5W2H方式による決定事項の作成)である。
 
この時の作成ポイントは3ヵ月単位で作成する事である。部門単位で1年先までの具体策を作成しても、スピード変化の激しい現環境下では3ヵ月ぐらいで内容が現状と合わなくなる。
                                                                                                         
つまり、会社の方向性・今年1年の目標・方針をよく理解させ、その上で自部門の目標・方針・具体策を示す。そして社員一人ひとりに目標・役割・やるべき事を考えさせる。この過程が参画意識を高めさせ、社員1人1人の現場力を高める。羅針盤づくりに参画する事は遭難=仕事に迷う事が少なくなる。