最も運営がしやすい経営の規模・方法を探求していく事で・・・

■我が社の最適な場所
最適な場所とは1番運営しやすい・利益を出しやすい規模、方法を見つける事である。経営は環境適応業で、環境はドラステイックに変化している。経営慣習を全面否定する事が大切である。従来からの経営慣習で経営者が無意識に行っている経営諸施策は沢山ある。例えば、減少経営になってきており、いたずらに売上拡大を志向すると逆に自社の存在価値が失わる事になりかねない時代になっている。
 
自社が継続して栄える為には従来の当たり前の慣習を見直す時にきている。自社の経営にとって無意識の慣習を見直し、最適な場所を発見し、構造を形成する戦略を構築しなければ経営技術の差で他社との競争に敗れてしまう事になる。経営の慣習を一回『オールノー』で見つめ直す事である。人間は習慣の動物。知らず知らずにやっている行為に対して問題意識を持てなくなる。
 
この経営構造形成戦略は五つから構成される。
〇人・組織戦略
〇物戦略
〇経営技術の戦略
〇資金戦略
〇リスク対応戦略である。
 
■5つの構造戦略
〇人・組織戦略
最も収益が出やすい人員、雇用形態、人事制度、運営がしやすい売上高の規模フレームを再検討する事である。
〇物戦略
『同じ商品を同じお客様に同じ売り方をする』と間違いなく売上高・粗利益高は10~20%は下がる。現状の商品・顧客構成の安定性を今以上に高める事である。経営には回転性、成長性、収益性と色々な指標があるが、一番肝要な指標は安定性である。安定性があるから成長がある。その方策を検討する事が物戦略である。
 
〇経営技術戦略
会社を運営する基本の経営技術を磨く事である。
〇資金戦略
経営者・後継者・役員・部門長層を中心として『販売なくして事業なし、資金なくして継栄なし』を真に理解する事であり、実践する事である。
〇リスク対応戦略
不測事態、不測事態が起きた場合の実行停止の基準を事前に予測し決める事である。
例えば売上高が、10%下がったら、どういう手を打つかを考えておく事である。中小企業にとって、最大のリスク対応事項は経営者の一大事である。私も現実に何社も経験しているが、決してヒトゴトではない。
 
構造形成戦略は我が社の最適な場所、最も運営がしやすい経営の規模・方法を探求していく事である。経営の運営方法を
〇経営者ご自身の性格に合った
〇会社の体質に合った
〇自分の業種に合った最適な場所を見つける事である。
 
その為に経営の慣習をオールノーで見つめ直す事が大事になる。