差額を埋める商いの材料を考えて、初めて達成出来る条件が出来る・・・

■商材とは
商材とは商いの材料であり、商材戦略とは目標を達成させる差額・ギャップ対策である。営業や製造部門のように数値目標の場合は差額対策となり、管理部門や業務部門のよう定性目標の場合はギャップ対応策をつくる戦略である。例えば、売上が去年8億で、今年は9億にしたい。この1億足りない部分を見つけだすのが商材である。

それを
〇売上でカバーするのか
〇粗利でカバーするのか
〇それともコストを下げる事によってカバーするのか
〇回転でカバーするのか等と色々なカバーの仕方がある。
 
■差額やギャップを埋めようとする発想
会社の中に商材という言葉がある会社は、差額やギャップを埋めようとする発想がある。大体、業績の概念は、会社によって違う。ある会社は売上高で考え、ある会社は営業利益で考えたりする。我が社の経営部門の業績、各部門の業績は何かを決めなければならない。例えば、経営部門の業績は経常収支で資金の帳尻を合わせる事、営業部門は粗利で帳尻を合わせる事等、色々な業績項目がある。いずれにしても、商いの材料をどのように創るかが、商材の戦略である。
 
■商材戦略は差額やギャップ対策
経営計画書で、去年は8億で今年は9億やりたい。それはそれでよいが、その差額を埋める根拠となる商いの材料がなかったら、9億を達成するわけがない。

だから経営計画書を作る時に誤解されるのは、経営計画書をつくれば業績が上がると思う方がいるが、作るだけでは業績は絶対に上がらない。差額を埋める商いの材料を考えて、初めて達成出来る条件が出来る事になる。

つまり、商材戦略は数値目標や定性目標を達成させる根拠づくりで、差額やギャップ対策である。