本質は守らせる躾をしたから、決め事が決まった様に出来た・・・・

■真の企業体質強化
神様は良く見ている。決め事を守らない会社には、業績が訪れないようにしている。
否、うちの会社の業績は上がっているよと言われる会社もある。しかし真の業績創りにはなっていない。確かに物選びがよいと業績は一時的には上がる。
 
O社もそうであった。社長のアイデアがよく、高齢者を対象にした旅行ビジネスを30年前から展開した。勿論日本で1番最初の展開である。確かにその狙いは正しかった。一時は年商50億、社員100名を超える企業まで成長された。しかしその社内は方針・決め事を守らない集団であった。ある出来事を境にあっという間に業績は急降下し、青色戸息になってしまった。今ではこの社長のアイデアは大手旅行会社に活用されている。
 
■守らせる躾の必要性
決め事を守る集団の歴史は最初から守れたわけではない。本質は守らせる躾をしたから、決め事が決まった様に出来たのである。指示命令という基本動作がある。指示命令を出す方は出したつもりだが、出された方は自覚症状がないケースがある。心当たりのある方は多いのではなかろうか。指示命令とは人を動かす事である。人に鎖を付けて動かすと捕まる。具体的に誰が、何を、どのような方法で、目標はいくらで、いつまでにやるかを伝え、やり方が解らなければ教える。そして中間報告はいつしなさいと指示する。当然だが、メモを取らせ、復唱させ、確認させる、これは内容を共有化する為である。
 
これが指示命令の基本である。これと同じ要領であるが、決定事項はその内容を関係する人に公開し、共有させる。公開、共有化する事で決め事をやらないと職場に居られない風土作りになる。やる人は言われなくてもやる。しかしやらない人はやらない。このやらない人をやらせる環境づくりである。その守らせる躾方法は2種類ある。
守らせる人をつくる事と守らせるシステムをつくる事である。
 
■業績の良い会社の決め事
業績の良い会社は、決め事を守る意識が高い。高いから守らせる事に労力を注がなくて済む。結果、他の事に注力できるから、業績も上げやすい。組織は人が動かす。人が組織を動かしやすくする為には、やるべき事をパターン化する事である。やるべき事のパターンを決めないから、習慣化出来ない。
 
戦闘がないチームの特徴は、笛吹けど、踊らない状態のチーム。経営は最終的には実践の勝負です。決まった事を決まった通りに出来ないチームには、業績のご褒美はやってきません。